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6月 21日 @ 17:30 19:30

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「注意障害」や「行為の障害」を見逃さない! 半側空間無視・失行の本質とアプローチを深掘る


■ なぜ、片麻痺のリハビリだけではうまくいかないのか?

「感覚があるのに左側を無視する」「手足が動くのに目的の動作ができない」—— そんな場面に出会ったことはありませんか?

臨床でよく遭遇する半側空間無視(USN)や失行は、単なる感覚・運動障害では説明できない、高次脳機能障害の一端です。
とくに右半球損傷後に多く見られるUSNは、ADLの自立度や転倒リスク、在宅復帰率に重大な影響を及ぼします。
また、左頭頂葉や前頭葉の損傷に伴う失行は、道具の使い方や動作の系列化に支障をきたし、ADLにおける予期せぬ「できなさ」を引き起こします。

本セミナーでは、こうした「見えにくい障害」に焦点を当て、評価とアプローチの実践法を深く掘り下げます。

【半側空間無視】

右半球損傷により左側空間への注意が著しく低下する高次脳機能障害。
注意ネットワーク(背側・腹側系)と、下頭頂小葉や上側頭回などの責任病巣が関与します。
慢性化例では、腹側ネットワークやSLF II/IIIなど白質路の障害が重要とされます。
評価にはBITやCBSなどの行動評価を用い、
治療にはプリズムアダプテーションrTMS・tDCSといったエビデンスベースのアプローチが有効です。


【失行】

運動機能に異常がないにも関わらず、意図的な動作が遂行できない障害
とくに観念失行(道具の使用障害)と観念運動失行(ジェスチャーや模倣の障害)に分類されます。
原因は、左下頭頂小葉と左下前頭回をつなぐネットワークの障害
SPTAなどによる多面的評価に加え、
ストラテジートレーニングジェスチャートレーニングによる実践的なアプローチが有効です。

■ 本セミナーの見どころとポイント

  • 注意障害(USN)と失行の最新知見と責任病巣の解説
  • 機能評価のための行動観察・検査の活用方法
  • ADLに影響する見逃しがちな障害の鑑別ポイント
  • プリズム療法・視覚探索訓練・非侵襲的脳刺激の効果と臨床応用
  • 動作分析に基づく失行症例の観察と対応法
  • 実際の臨床で使えるアプローチ法のデモンストレーション

■ こんな方におすすめ

  • 片麻痺やADL動作の改善に限界を感じている理学療法士・作業療法士
  • 高次脳機能障害への理解を深めたいリハビリ職
  • 回復期・生活期リハで「注意障害」や「行為の障害」への対応を必要としている方

概要

【講演概要】
脳卒中などの中枢神経障害の理学療法を実施する上で関わることの多い高次脳機能障害のうち、半側空間無視と失行について解説する。初学者向けに本現象の概要と出現メカニズム、病巣、評価方法、対応について解説する。

【セミナー内容】
前半:半側空間無視についての講義を行います。 
後半:失行についての講義を行います。
「到達目標」理学療法士として知っておくべき半側空間無視と失行の知識を習得することを目指します。

【参考資料】
高次脳機能障害に対する理学療法 文光堂

セミナー名【阿部浩明先生】認識できないことに伴う各種障害の理解
〜半側空間無視編〜・麻痺や感覚障害では説明できない行為の障害の理解 〜失行編〜(LIVEセミナー/ZOOM)
日時・配信期間2025年6月21日 (土) 17:30 – 19:30
開催形式LIVEセミナー
会場オンライン(ZOOM配信)
定員定員なし
料金一般:4,000円
ブロンズ会員:2,000円
シルバー会員:2,000円
ゴールド会員:無料(申込必要)
申し込み〆切2025月6月21日(土)
※セミナー開始時間まで
キャンセル〆切2025年6月18日(水)
※キャンセル〆切後は受講費の返金はできません
配布資料あり
復習動画ゴールド会員のみ視聴可能(申込不要)
復習動画視聴ページはこちら

講師

阿部浩明 先生

福島県立医科大学 准教授/理学療法士

【プロフィール】
1997年 KKR宮城野病院勤務
2003年 東北文化学園大学医療福祉学部勤務
2003年 東北大学大学院医学系研究科博士前期課程入学
2005年 東北大学大学院医学系研究科博士前期課程修了(障害科学修士)
2005年 一般財団法人広南会広南病院理学療法室(主任)
2007年 同リハビリテーション科(総括主任)
2007年 東北大学大学院医学系研究科博士後期課程入学
2010年 仙台保健福祉専門学校 非常勤講師〜現在に至る
2012年 東北大学大学院医学系研究科博士後期課程修了(医学博士)
2012年 東北大学大学院医学系研究科非常勤講師〜現在に至る
2014年 東北保健医療専門学校 非常勤講師〜現在に至る
2015年 郡山健康科学専門学校 非常勤講師〜現在に至る
2017年 新潟医療福祉大学 非常勤講師〜現在に至る
2021年 福島県立医科大学保健科学部 准教授

【賞罰】
第43回日本理学療法学術大会大会長賞
第18回日本意識障害学会会長賞
第33回中村隆賞 
第48回日本理学療法学術大会最優秀賞

【主な社会活動】
日本神経理学療法学会 運営幹事(〜2021年6月)
「理学療法学」 編集委員(〜2021年6月)
「理学療法の歩み」 査読委員
「Physical Therapy Research」 Editorial board member(〜2021年6月)
「Journal of Rehabilitation Neurosciences」Associate member of the editorial board
「International Journal of Physical Medicine and Rehabilitation」 Review board member

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